ダウ、第17回「オートモーティブ ワールド~クルマの先端技術展~」にて 次世代のMobilityScience™ソリューションを紹介

サステナブル技術展のブースE38-32にて、未来のモビリティを変革する素材やコラボレーションをご紹介

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ダウ(NYSE: DOW、本社:米国ミシガン州、会長兼CEO:ジム・フィッタリング)は、1月22日から24日まで、東京ビッグサイトで開催される「第17回オートモーティブ ワールド 2025」(主催:RX Japan)において、ダウ・東レおよびダウ・ケミカル日本株式会社の共同チーム、MobilityScience™として出展し、車両のライフサイクル全体を通じて低炭素未来を推進する専門知識、コラボレーションおよび技術製品を展示します。

MobilityScience™のプレジデントであるジェニファー・ケンプ(Jennifer Kempf)は次のように述べています。「このような大規模展示会で、最先端の素材科学のイノベーションを紹介できることを非常にうれしく思います。業界が急速に変化し、サステナビリティがますます重要になる中で、MobilityScience™チームは、数十年にわたるモビリティ・輸送業界における専門知識を持ち、グローバルなOEMおよびティアサプライヤーが次世代のモビリティに向けて加速するためのニーズに応える準備が整っています」

今年の展示会では、ケンプが「サステナブルなモビリティの未来:電動化とELV循環への挑戦」と題したセミナー【1月23日(木)15:00-16:10】において、バッテリーの安全性と性能要件の達成、走行距離の不安と充電速度の問題への対処、性能を犠牲にせずに製品の二酸化炭素排出量を削減する方法、熱硬化性樹脂と熱可塑性複合材料のリサイクル方法など、サステナビリティの課題に取り組むダウのアプローチについてご紹介します。

オートモーティブ ワールド2025では、ダウは、自社の排出量と製品の削減、持続可能な分解のための素材設計、再利用、修理、リサイクル可能な部品、新技術開発、廃棄物から価値を生むことへのコミットメントを通じて、自動車の循環型エコシステムの構築に対するグローバルなコミットメントを強調します。また、自動車の内装およびその他の分野で安全性、快適性、耐久性を向上させるために設計されたダウの製品もご紹介します。こうした素材の選択肢は、環境への影響と消費者のニーズに対応する上で重要な役割を果たします。

ダウは、バッテリーアセンブリとパワーエレクトロニクスに特化し、eモビリティへの変革を推進する、安全で信頼性が高く、高性能な製品を展示します:

  • 高放熱材料 - 複雑な形状や狭い層間厚さに対応するギャップフィラーやポッティングシステムなどの新しい高放熱製品が、長期的な信頼性を提供
  • UCON™ OSP-E2/3 潤滑剤 - 熱伝導性・低温特性を持つ合成ポリアルキレングリコール(PAG)潤滑油基剤は、優れた耐摩耗性能を示し、境界および混合潤滑領域で油膜厚さを犠牲にすることなく低粘度を実現
  • 液浸冷却液 - 空気に比べて優れた熱伝導性を持ち、安全性を考慮して設計されたシリコーン液体製品。低粘度、低流動点、高引火点、優れたコストパフォーマンスなどの利点
  • シリコーンホットメルトフィルム - 金やフッ素樹脂などの接着が難しい材料に対して優れた接着性と接着時の反りを防ぐための優れたストレス解放特性を提供。シリコーンが得意する200℃までの高温耐性に加え‐60℃でも脆化しない幅広い温度領域に対応

より向上し、よりパーソナライズされた運転体験のために、スタイル、快適性、安全性を最適化し、サステナビリティも考慮した自動車内装用の素材をご紹介します:

  • LUXSENSE™ シリコーン合成皮革 -性能面で本革に匹敵するだけでなく、より高いサステナビリティ上の特性を持つシリコーンベースの高級合成皮革素材
  • EVOAIR™ ポリオレフィンエラストマー(POE)レザーソリューション - 軽量で低VOC、優れた色安定性と低炭素フットプリントを持つ、シートカバーの代替製品であり、POEとしてサステナビリティ特性も備える
  • INFINAIR™ 3Dループ -通気性、低VOC、低臭気の、メカニカルリサイクル性を考慮して設計された自動車シート用ポリオレフィンベース素材
  • SPECFLEX™ CIR - 市場および規制の要求を満たすのポリウレタン(PU)フォームソリューション。モビリティ業界の廃棄物をリサイクルして作られた当製品は、快適で信頼性が高く、低臭気のシート用クッションを提供
  • ダウ、JLRとアディエントが協力し、自動車業界で初となるクローズドループリサイクル素材を使用したJLRの高級車用の新しいシートフォームを開発。この画期的な技術は、排出量を削減し、廃棄物を削減、JLRのシートの優れた快適性と品質基準を維持しつつ、車向けの低炭素シートフォームの安定供給を可能に。ダウのRENUVA™サステナビリティプログラムを通じて、ダウは廃棄物を新しい循環原材料に変換することで、リサイクル材料の需要の高まりに対応し、顧客のリサイクル原料の目標達成を支援

ダウのブースでは、カーボンナノチューブ(CNT)技術のパイオニアであるカーバイス社(Carbice)との初のパートナーシップも紹介されます。この新しい戦略的コラボレーションは、ダウのシリコーンにおける数十年の実績とカーバイス社の特許取得済みCNT技術を組み合わせ、サーマルインターフェースマネジメント(TIM)の選択を簡素化し、予測可能で手頃な消費者、産業、および製造材料の選択肢を提供します。カーバイス社との提携により、ダウは画期的な材料科学を通じてモビリティエレクトロニクスの性能と信頼性を向上させるというコミットメントを強化しています。シリコーンワックスを使用したCarbice® SW-90およびシリコーン接着剤を使用したCarbice® SA-90を含む製品群は、2025年に発売予定(日本国内の計画は未定)です。

オートモーティブ ワールドでダウが紹介するもう一つのコラボレーションは、ジャガーTCSレーシングとのサステナブルモビリティの推進に関する取り組みです。ダウはチームの公式素材科学パートナーとして、2021年からABB FIAフォーミュラE世界選手権に参戦するジャガーTCSレーシングと協力し、レースカーの性能、安全性、効率性に関する重要な課題に取り組んでいます。低炭素技術を通じて、最終的にはレーストラック外でも活用される技術の基礎を築くことを目指しています。2024年に成功裏に東京で初開催されたABB FIAフォーミュラE世界選手権の東京E-Prixは、今年も5月17日から18日にかけて開催されます。

カーバイス社やジャガーTCSレーシングのような志を同じくするパートナーとのコラボレーションは、ダウのネットゼロ二酸化炭素排出および循環型・再生可能材料の提供に関する目標を支える変革的なイノベーションを実現するために重要です。

ダウ日本のプレジデントであるパトリック・マクラウド(Patrick McLeod)は、次のように述べています。「当展示会で展示される当社の技術ポートフォリオとパートナーシップ例は、業界がよりサステナブルで、よりつながり、より安全な未来への道を進む中で、当社のMobilityScience™チームの広範な能力を示すものです。モビリティが世界中で歴史的な変化を遂げる中、ダウは、日本そして国外で前進するために、協力を通じて生まれるイノベーションの先頭に立ち続けます」

多様な素材科学の製品群と世界クラスの技術能力を備えたダウのMobilityScience™チームは、モビリティの未来を作ります。脱炭素化からEVの性能向上まで、ダウはモビリティの進化に貢献しています。詳細については、MobilityScience™のウェブサイトをご覧ください。

※日本におけるモビリティ向けを含むシリコーン関連事業は、ダウと東レの合弁企業であるダウ・東レ株式会社が展開しています

ダウについて
ダウ(NYSE:DOW)は、世界をリードする素材科学会社です。包装やインフラ、モビリティ、コンシューマー用途など成長著しい市場のお客さまに製品やソリューションを提供します。グローバルな事業展開、設備の統合と規模、焦点が明確なイノベーション、業界をリードするポジション、サステナビリティへのコミットメントを通じて、利益ある成長を達成し、持続可能な未来の実現に貢献します。31カ国に製造拠点があり、従業員数は約3万5900人。2023年度の純売上高は約450億ドルでした。「ダウ」または「当社」は、ダウ社(Dow Inc)またはその関連会社を示しています。世界で最もイノベーティブ、顧客本位、インクルーシブ、サステナブルな素材科学会社を目指すダウの意欲的な目標や詳細についてはwww.dow.com にてご覧ください。

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お問い合わせ先
ダウ日本広報室 沢登(電話: 03 5460 6276 メール: rsawanobori@dow.com