ダウとニュー・エナジー・ブルー、 トウモロコシ残渣を使った再生可能なプラスチック素材の開発に向けて提携

北米で初となる合意により、ダウの米国メキシコ湾岸地域拠点でバイオベースのエチレンを製造、 急成長する最終市場に向けて再生可能プラスチックを供給

ダウ(NYSE: DOW、本社:米国ミシガン州、会長兼CEO:ジム・フィッタリング)とニュー・エナジー・ブルー社(New Energy Blue)は、北米において、再生可能な農業残渣からバイオベースのエチレンを製造する長期供給契約を発表しました。ダウは、このバイオベースのエチレン購入により、プラスチック生産による二酸化炭素排出を削減するとともに、輸送、フットウェア、包装などのリサイクル可能な用途に向けて、同エチレンを使用することを期待しています。

ダウとニュー・エナジー・ブルーとの契約は、バイオ転換ベンチャーで深い経験を持つ専門家によるもので、トウモロコシの茎葉からプラスチック原料を生産する北米初の契約となります。また、これはダウにとって、農業残渣をプラスチック生産に利用する北米初の契約です。

ダウのパッケージング&スペシャリティ・プラスチック事業部担当プレジデントであるカレン・S.カーター(Karen S. Carter)は、次のように述べています。「ニュー・エナジー・ブルーとの新たなパートナーシップは、農業残渣の有効利用につながります。バイオベースエチレンの購入を約束することで、廃棄物リサイクルのイノベーションを可能にし、顧客からのバイオベースプラスチックの需要に応え、多様で再生可能なソリューションのエコシステムを強化することに貢献します」

この契約により、ダウは米国アイオワ州メイソンシティで新設されるニュー・エナジー・フリーダムの設計を支援します。この施設では、年間275キロトンのトウモロコシ茎葉を処理し、商業量の第2世代エタノールとクリーンなリグニンを生産する予定です。また、エタノールの半分近くは、ダウ製品のバイオベースのエチレン原料になる予定です。この契約により、ダウは今後4つのニュー・エナジー・ブルー・プロジェクトにも同様の供給取引オプションを提供し、ニュー・エナジー・ブルーの生産規模能力の拡大を支援するとともに、農業残渣に信頼できる市場を提供することで農家を支援します。この5つのプロジェクトは、毎年100万トン以上の温室効果ガス(GHG)排出を代替すると見込まれています。ダウがこれら5つのプロジェクトを分担することで、化石燃料の調達量とそれに伴うGHG排出量の削減にもつながります。

この合意は、廃棄物を評価し、調達し、循環型製品に転換する素材のエコシステム構築に向けたダウのアプローチにおいて、極めて重要な役割を果たすことになります。廃棄物を回収、再利用、リサイクル(この場合は再生可能な資源を使用)するために最高のパートナーと協力しその技術を活用することで、ダウはグローバルな素材エコシステムの拡大を可能にします。

ダウのオレフィン、芳香族&代替原料担当グローバル・サステナビリティ・ディレクターであるマナブ・ラホティ(Manav Lahoti)は、次のように述べています。「農業由来のプラスチックが、当社の目標である "Transform the Waste"(廃棄物の転換)と"ネットゼロ CO2"の両方の達成に貢献できる可能性があることに興奮しています。また、再生可能な資源の利用を増やすという当社の目指す姿とも合致しており、将来のコミットメントへの道を開くものです」

ニュー・エナジー・ブルーのCEOであるトーマス・コルレ(Thomas Corle)氏は、次のように述べています。「再生可能資源からバイオベースプラスチックを製造するソリューションの開発に向けて、ダウと協力できることをうれしく思います。私たちは、アイオワ州の畑でトウモロコシの茎葉を使うだけでなく、アメリカ全土、そして世界中で、穀物のワラから背の高い多年生草本まで、さまざまなバイオマスを使用することで一緒に未来を築いています。農業から排出される炭素を削減し、農村地域の農家を支援し、日常生活で使用される持続可能な低炭素プラスチックの生産を可能にできる可能性は、どこにでもあります」

この合意により、ダウは再生可能でありながらリサイクル可能な資源の利用を拡大し、消費者が毎日使用する製品に活用することが可能になります。トウモロコシの茎葉は分解する際に二酸化炭素を大気中に放出するため、ダウとニュー・エナジー・ブルーとの契約は、この炭素を再利用することにより、農業からの二酸化炭素排出を削減することにもつながります。

ニュー・エナジー・ブルーから供給されるバイオベース原料のダウによる使用は、サプライチェーン内の原料のトレーサビリティに焦点を当てた国際的な持続可能性認証プログラムである、ISCC Plusによって認証される見込みです。ダウは、既存の製造工程に農業由来のエチレンを混合する予定ですが、ISCC PlusのCoC認証により、ダウの顧客はサプライチェーンにおけるバイオベースの原料を証明することが可能になります。

ダウとニュー・エナジー・ブルーとの供給契約は、安定的な新市場を開拓することで、農家にさらなる経済的価値をもたらします。ニュー・エナジー・ブルーがアイオワ州に建設予定の加工施設では、毎年地元の農家からトウモロコシの茎葉を直接調達することになります。米国の農家の1エーカー当たりの穀物収量は世界最高水準にあるため、茎葉密度もそれに比例して高くなりますが、余剰の茎葉をバイオマス精製用に売却することで、従来と同じ作物から副収入を得ることができ、同時に土壌の炭素保持率を高める農法を実践することができるようになります。

※本参考資料は、2023年5月25日にダウが配信したリリース「Dow and New Energy Blue announce collaboration to develop renewable plastic materials from corn residue」の抄訳です。当資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。

ダウについて
ダウ(NYSE:DOW)は、グローバル展開、設備統合と規模、焦点が明確なイノベーションと素材科学の専門知識、業界およびESG(環境・社会・ガバナンス)におけるリーダーシップを基に、利益ある成長そして持続可能な未来の実現を支援します。ダウの目指す姿は、最もイノベーティブ、顧客本位、インクルーシブそしてサステナブルな素材科学会社となることです。ダウが擁するプラスチック、工業中間体、コーティング、シリコーン事業は、包装やインフラ、モビリティ、コンシューマー用途など成長著しい市場におけるお客さまに向けて、差別化された、科学技術に基づく製品やソリューションを提供します。世界31カ国で製造拠点を操業し、従業員数は約3万7800人です。2022年度における純売上高は約570億ドルです。「ダウ」または「当社」は、ダウ社(Dow Inc)またはその関連会社を示しています。詳細な情報はウェブサイトwww.dow.com またはツイッターアカウント@DowNewsroom をフォローください。

ニュー・エナジー・ブルー社について
設計・建設・運営を行うバイオ転換企業であるニュー・エナジー・ブルーは、自然の炭素循環と調和したグリーン・エネルギーで運営される世界を目指しています。ニュー・エナジー・ブルーは、毎年発生する農業残渣や牧草をゼロ・カーボン市場向けのグリーンな再生可能エネルギーに転換することで、化石燃料や化学物質を代替するバイオベースのプラットフォームであるNew Energy Biomass Refinery™を開発しました。詳しくはnewenergyblue.comをご覧ください。

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