ダウ・東レ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長・CEO:齋藤 雅則)は、樹脂・金属などの基材にコーティングまたは接着され、分離が難しいシリコーンを化学的に分解・除去する技術ソリューションの提供を開始しました。本技術により、これまで分離が難しかったシリコーン付着基材のリサイクルが可能になります。自動車部品のリサイクル比率向上は自動車業界全体の重要課題であり、なかでもエアバッグはナイロンやポリエステル樹脂基材にシリコーンがコーティングされていることから、基材の再資源化に向けたシリコーン分解・除去技術の確立が求められています。
エアバッグ基材の水平リサイクル実現に向けた課題の一つは、リサイクル対象基材からのシリコーン分解・除去です。現行の物理剥離では、水平リサイクルに求められるシリコーン除去率の達成が困難とされています。そこでダウ・東レは、シリコーンのグローバルリーダーとして培った知見と技術力を生かし、洗浄剤メーカーである株式会社武蔵テクノケミカルとの協業により、樹脂基材を傷めることなくシリコーンを選択的に溶解・化学分解し、残渣を抑えながら高い除去率を実現する新規洗浄剤「MX-5500」を開発しました。
特長
- 高い除去性能:処理後の基材中シリコーン含有量を0.01wt%以下に低減可能
- 基材適用性:対象基材の形状や厚みに依存せず処理が可能
- 省エネルギー・短時間:エアバックの場合、液温60℃で5~10分程度の簡易プロセス• 洗浄剤の再生・再利用:洗浄剤自体の再生および再利用が可能
プロセス
MX-5500洗浄剤は静置すると二層に分離し、活性化剤の効率的な回収と再利用が可能です。
(参考)プロセス概要図:

MX-5500を用いたシリコーン分解・除去技術は、ダウ・東レおよび武蔵テクノケミカルにより国内・海外ともに特許出願済みです。MX-5500は、武蔵テクノケミカルが生産し、ダウ・東レは、顧客に対するシリコーン分解・除去技術の提供を通じて、顧客の課題解決を支援する技術ソリューションの確立に取り組みます。
現在、シリコーンが使用される自動車部品を中心に、基材リサイクルの実用化を見据えた評価を進めています。今後、本技術の活用により、自動車用途に加えて、シリコーン除去が求められる多様な樹脂基材・用途への展開を進める予定です。ダウ・東レは、シリコーンのグローバルサプライヤーとして、循環型社会の実現に向けたシリコーン分解・除去技術の開発を通じ、顧客の課題解決に貢献していきます。
ダウ・東レについて
ダウと東レの合弁会社であるダウ・東レは、日本市場で50年以上にわたるシリコーン事業展開で培った研究開発、製造そして市場理解の力を結集し、モビリティ、コンシューマー・エレクトロニクス、建築・インフラ、パーソナルケアそして機能化学品分野において、イノベーションそして実証されたソリューションを提供しています。主製品のシリコーンとオーガニック技術をポートフォリオにお客様の多様なニーズに即応し、サステナブルな未来に向けた消費者の生活の質の向上に貢献します。
ダウ日本について
ダウの日本法人は1974年に設立されました。ダウ・東レと合わせ、約850名の従業員が、3カ所の製造拠点(小松、千葉、福井)を含む5カ所の主要拠点において、包装やインフラ、モビリティ、コンシューマー用途におけるお客さまをサポートしています。
ダウについて
ダウ(NYSE:DOW)は、世界をリードする素材科学会社です。包装やインフラ、モビリティ、コンシューマー用途などの高成長市場におけるお客さまにサービスを提供しています。グローバルに展開する事業基盤、設備の統合と規模、お客さまにフォーカスしたイノベーション、そして業界をリードする事業ポジションを強みに、収益性の高い成長を達成し、サステナブルな未来の実現に貢献しています。
ダウは29カ国に製造拠点があり、従業員数は約3万4600人。2025年度における純売上高は約400億ドルでした。「ダウ」または「当社」は、ダウ社(Dow Inc)またはその関連会社を示しています。詳細についてはwww.dow.comにてご覧ください。
お問い合わせ先
ダウ・東レ 広報室 原田 (メール:ai.harada@dow.com)
ダウ日本広報室 沢登(電話:03-5460-6276 メール:rsawanobori@dow.com)