ダウと USGBC、建物の運用時の二酸化炭素排出量の削減を促すカーボンチャレンジを開始

ダウと USGBC が共同で創設したカーボンチャレンジ賞は、 二酸化炭素排出の削減とエネルギー効率の向上を実現した建物へ授与されます。

Midland, Michigan - 2019年 07月 08日 - ダウ(本社:米国ミシガン州、会長兼 CEO:ジム・フィッタリング)および米国グリーンビルディング協議会(USGBC)は、建物の運用時の二酸化炭素排出量の削減を促すことにより、建築物の増加に対応することを目指したカーボンチャレンジ賞の創設を発表しました。カーボンチャレンジ賞は、通常以上の二酸化炭素排出の削減とエネルギー効率の向上を実現した北アジアのオフィスビルおよび商業施設へ授与されます。

カーボンチャレンジは、標準的な方法論を元に、1 年間のスコープ 1 排出量(所有または管理する発生源からの直接的な排出)およびスコープ 2 排出量(調達エネルギー源からの間接的な排出)に基づいて評価します。カーボンチャレンジは、日本、韓国、および大中華圏(中国本土、台湾、香港、およびマカオ)に所在する20,000平方メートル以上のオフィスビルおよび商業施設が対象です。すべてのデータは、USGBCのArc システムにより検証されます。申請期限は、2019年 8月 31 日です。

USGBC の会長兼 CEO であるマヘシュ・ラマヌジャムは、次のように述べています。「環境配慮型ビルと持続可能性の高い慣行に関する USGBC の深い知識と第三者検証システムの経験が、ダウの立証された技術知識と相まって、世界中のビルのエネルギー改善を活性化する優れた土台が生まれました。私たちは、引き続きダウとパートナーを組み、当組織で初となるカーボンチャレンジを通して、二酸化炭素の削減に取り組むビルの所有者および管理者を表彰する土台を構築できることをうれしく思います」

ダウの循環型経済マーケットディレクター兼オリンピック&スポーツソリューション担当グローバルテクニカル&サステナビリティーディレクター、ニコレッタ・ピッコルロヴァッツィは、次のように述べています。「都市化により建築物の需要が高まる中、建設および開発の計画と実行プロセスを改善することは、持続可能性の難問を解く重要なカギとなっています。建築家、建築業者、都市計画者、ディベロッパーその他は、建造環境の価値連鎖全体の各段階で、高性能かつ強靱なビルおよびコミュニティを創り出す課題に直面しています。このようなパートナーシップを通して、互いの関係と専門知識を活かし、この課題に真正面から取り組み、業界が最も持続可能なソリューションを利用できるようにサポートすることがダウの目標です」

ダウと USGBC の共同構想は、世界の最終的なエネルギー使用の 36 パーセントおよびエネルギー関連の二酸化炭素排出量の 39 パーセントを占めるエネルギー関連の二酸化炭素排出削減を促すだけでなく、カーボンチャレンジ賞受賞者には二酸化炭素の削減分をダウと国際オリンピック委員会(IOC)の公式カーボンパートナーシップへ貢献する機会も提供されます。

詳しい情報および提出フォームに関しては、www.carbon-challenge.com をご覧ください。

USGBC 北アジアマネージングディレクターであるアンディ・トーは、次のように述べています。「私たちが自信を持ってカーボンチャレンジを開始する 5 つの北アジア市場の内 3 つは、今年の LEED (エネルギーおよび環境設計におけるリーダーシップ)リストのトップ 10 の国と地域に含まれます。この国々は LEED 対応の優先順位が高く、それを活用して、エネルギーと水の節約、二酸化炭素排出の削減、家庭と企業におけるコスト削減、人々にとってより健康な空間の創造および生活の質の向上につなげています。私は、多くの建物がカーボンチャレンジに参加することを期待し、ダウと協力して低炭素の将来を創造することを楽しみにしています」ダウの高性能ビル担当グローバルマーケティングディレクター、ジャン・ポール・ホウテカーは、次のように述べています。「低炭素の将来を実現するソリューションは実用化されており、ダウはビル所有者がビルが建設および運用時の二酸化炭素排出量に関して持続可能な判断ができるように、幅広いポートフォリオを用意しています。私たちは、このカーボンチャレンジを通して、ダウの知見を共有し、ビル所有者がより良い建造環境に向けた判断ができるようになることを目指しています」

ダウとIOCの公式カーボンパートナーシップは、2017年9月に発表されました。このプログラムに基づき、ダウはオリンピックブランドを活用して、世界中で影響力のある一連の二酸化炭素削減プロジェクトへの参加と導入を推進しています。これらプロジェクトは、IOC の運用時の二酸化炭素排出量をバランスと取ると同時に、業界の価値連鎖および運用時の効率性に変化をもたらすべく、低炭素イノベーションの採用を支援しています。カーボンパートナーシップに基づくすべての二酸化炭素削減は、第三者専門家により検証されます。

IOCの持続可能性担当ディレクターであるマリエ・サロイスは、次のように述べています。「持続可能性は、オリンピック・ムーブメントの中心にあり、活動原則の 1 つです。オリンピック・ムーブメントの公式化学企業でもあるダウのような材料化学および技術企業とパートナーを組むことにより、私たちはスポーツの力を利用してスポーツ以外の世界に、より持続可能な将来の創造に向けて、私たちの活動への参加を促す戦略的な機会を手に入れることができます」

※本参考資料は、2019年6月13日にダウが配信したリリース「 Dow and USGBC launch Carbon Challenge to encourage reductions in building’s operational carbon footprint 」の抄訳です。当資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。

ダウについて

ダウ(NYSE:DOW)は、業界で最も幅広い技術分野と設備統合、焦点が明確なイノベーションとグローバルなスケールを基に利益ある成長を実現する、最もイノベーティブ、顧客本位、インクルーシブそしてサステナブルな素材科学会社です。

ダウが擁する機能性素材、工業中間体およびプラスチック事業のポートフォリオは、包装やインフラ、コンシューマー・ケアなど成長著しい市場における顧客企業に向けて、差別化された技術に基づく幅広い製品やソリューションを提供します。世界

31 カ国で 113 カ所の製造拠点を操業し、従業員数は約 3 万 7 千人です。2018 年度におけるプロフォーマ純売上高は約 500 億ドルです。「ダウ」または「当社」は、ダウ社(Dow Inc)またはその関連会社を示しています。詳細な情報はウェブサイト www.dow.com またはツイッターアカウント@DowNewsroom をフォローください。

USGBCについて

米国グリーンビルディング協議会(USGBC)は、コスト効率が良い省エネの環境配慮型ビルを通して、豊かで持続可能な将来の創造に取り組んでいます。USGBCの使命は、「ビルとコミュニティの設計、建築、および運用方法を変革させることにより、環境的および社会的に責任のある健康で豊かな環境を実現し、生活の質の向上につなげることです」

USGBCは、LEED格付システムの開発と改善、LEED専門認証、しっかりとした教育の提供、現地のコミュニティリーダーとUSGBC加盟組織の国際的なネットワーク、年次グリーンビルド国際会議と展示会、グリーン・スクール・センター、他のUSGBC構想、および環境配慮型ビルとコミュニティを実現および達成するための主張と活動を通して、このビジョンを推進しています。詳しくはUSGBC.orgをご覧ください。

詳細については、お問い合わせください:

ダウ日本広報室 沢登
電話: 03 5460 6276
メール: rsawanobori@dow.com