社名が「ダウ」となる素材科学会社、経営陣交代を発表

ジム・フィッタリングが次期最高経営責任者(CEO)へ、 ハワード・ウンガーライダーが社長兼最高財務責任者(CFO)へ

MIDLAND, Mich. - 2018年 03月 16日 -

Jim FitterlingHoward I. Ungerleider

(左:ジム・フィッタリング、右:ハワード・ウンガーライダー)

ダウ・デュポン(DowDuPont™ NYSE: DWDP)の素材科学事業部門は3月12日、ダウ・デュポン取締役会における素材科学事業部門のアドバイザリー・コミッティーにより、

ジム・フィッタリングをダウ・デュポン素材科学事業部門の最高経営責任者(CEO)に任命することを発表しました。素材科学事業部門は、計画されているダウ・デュポンの会社分割後、社名が「ダウ」となる計画が発表されています。ジム・フィッタリングは現在、ダウ・デュポン素材科学事業部門の最高執務責任者(COO)兼ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの社長兼最高執務責任者(COO)を務めています。

また、素材科学事業部門のアドバイザリー・コミッティーは、ハワード・ウンガーライダーを計画されている素材科学会社の社長兼最高財務責任者(CFO)に任命しました。ウンガーライダーは現在、ダウ・デュポンの最高財務責任者(CFO)およびザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの副会長兼最高財務責任者(CFO)を務めています。

フィッタリングおよびウンガ―ライダーは、2019年第1四半期に計画されている会社分割が完了するまで、現職を継続します。

「取締役会そしてCEOを務めてきた私自身にとって、熟慮され、統制の取れた経営陣の交代を実行することは最優先課題であり、CEOに着任して以来、非常に包括的な後任者計画を検討してきました。われわれは、社内外のベンチマークを通じて、断固かつ綿密な検証を重ねてきました。そして、ダウ・デュポンの取引公表と同時に発表した通り、 会社分割および新生ダウの創出に先立ち、ダウの新たな経営陣を発表することを計画してきました。後継の計画を実行するには今が最適であると考えています。サウジアラビアや米国メキシコ湾岸地域など、われわれが進める多くの巨大投資が稼働開始し、ダウコーニングの統合は完了しました。また、計画されている3つの会社分割は、将来の『ダウ』が2019年第1四半期末までに分割を予定するなど、ほぼ完了しつつあります。歴史あるダウを次の章へと導く上で、ジムそしてハワードとのチーム以上の適任者はないと確信しています」と、現ダウ・デュポン執行役会長のアンドリュー・リバリスが述べています。

リバリスは、以下のように続けています。「ジムとハワードは、ダウそして私自身が率いてきた経営チームのほとんどの期間において価値あるチームメンバーであり、ダウの市場牽引型戦略を計画実行する上で、要となる役割を果たしてきました。長年、彼らと共に働いてきた中で、事業や業界に関する彼らの比類ない知識、顧客ニーズの理解、イノベーティブで協働的かつ開放的な社風を築くことに関する決意をこの目で見てきました。ダウの価値を代表するリーダーとして、彼らを誇りに感じています」

「これまでダウを15年間率いてきたことは、考えられないくらいの名誉であり、世界をリードする素材科学会社である、今日のダウの存在を築いてきた従業員を非常に誇りに感じています。ダウの未来は、大変に明るいものとなるでしょう」

フィッタリングは、以下のように述べています。「ダウを次の成長段階へ率いる役目を預かるということに、非常に胸が躍り、また身が引き締まる気持ちです。アンドリューは、業界の中でも最も複雑かつ前向きな企業変革を率いてきました。その結果、今日のダウは、われわれの投資家に対しより高く、安定的な利益をもたらし、よりイノベーティブで協働的なソリューションを顧客に提供しています。また、従業員に対しては、より世界レベルの機会を提供できるようになりました。私はハワードそして全従業員と共に、この流れを加速させていく決意です。われわれの目標は、統合されたイノベーションによるビジネスモデルにより、世界規模の課題に解決策を提供することを通じて、顧客や株主の期待を超えていくことです」

※ダウ・デュポン執行役会長兼ダウCEOのアンドリュー・リバリスは同日、2018年4月1日付でダウ・デュポン執行役会長から退任し、2018年7月1日付で引退することを発表しました。現在、共同社外リードディレクターのジェフリー・フェティグが、ダウ・デュポンの社外執行役会長として後任を務めます。

  • ジム・フィッタリングの経歴について

フィッタリングは、競争力を備えた技術に基づく市場牽引型事業ポートフォリオを通じて、ダウの株主や顧客に価値を創出するというダウの戦略の開発実行を主導してきました。1984年ダウに入社後、営業、マーケティング、サプライチェーンなどの職務を経て、1990年代半ばにダウ太平洋地域における水処理膜事業のコマーシャル・ディレクターに任命されました。その後、水処理膜事業ユニットを率い、米ダウ子会社であるフィルムテック・コーポレーションの社長兼CEOを歴任しました。

その後、フィッタリングはアジア太平洋地域に戻り、タイにおけるダウの組織およびSCG-ダウグループ合弁事業を率いました。さらに、ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー とマレーシアの国営企業ペトロナス(Petroliam Nasional Berhad)の合弁事業であるオプティマルグループのCEOに任命されました。

過去10年の間では、フィッタリングは、ダウの戦略的変革を推し進める主要な役割を果たしました。ダウ・パッケージング・アンド・スペシャルティ・プラスチック事業部社長や、経営企画室の上級副社長を務めました。その職務において、フィッタリングはダウのスチレン系・塩素系事業の切り離し、60億ドルを投資する米国メキシコ湾岸地域での成長投資プロジェクトを主導しました。2015年、フィッタリングはダウの副会長兼最高執務責任者(COO)に就任し、ダウのすべての事業部や操業を管轄するとともにデュポンとの対等経営統合を率い、2016年より現職を務めています。同時に、ダウの開発、顧客サービス、従業員の動機づけ、持続可能性目標を達成するためのデジタル化戦略を推し進めてきました。 フィッタリングは、全米製造業者協会の取締役員、ケミカル・ファイナンシャル・コーポレーションの取締役員、サダラ・ケミカル・カンパニーの取締役員を務めています。フィッタリングは、ミズーリ・コロンビア大学機械工学部で学士号を取得しています。

  • ハワード・ウンガーライダーの経歴について

1990年ダウに入社し、営業、事業部、財務、地域、専門部署、全社的なさまざまなセクションを管轄してきました。1997年、ウンガーライダーはダウのヨーロッパ地域本社であるスイスに異動し、ダウの複数のスペシャルティポリオレフィンブランドを管轄しました。2000年、ダウのグローバルの電線コンパウンド事業ディレクターに着任し、2004年にはプラスチック、パフォーマンス・ケミカルズおよび熱可塑性樹脂事業の統合サプライチェーンにおける、グローバルディレクターを務めました。2006年、60億ドル規模のダウの基礎プラスチック事業北米営業副社長に任命されました。

2011年、ウンガーライダーはダウのパフォーマンス・プラスチック事業社長に任命され、2012年にはダウのアドバンスド・マテリアルズ事業の執行副社長となり、ダウの上級経営チームに加わりました。ウンガーライダーの下、アドバンスド・マテリアルズ事業は、110億ドルの売上高を達成し事業基盤を130カ国に拡大しました。2014年、ウンガーライダーはダウの取締役会により、CFOに任命され、2015年には副会長に任命されました。また、2016年5月、ダウとデュポンの経営統合が完了する際のCFOに任命されました(統合は2017年8月31日に完了)。

ウンガーライダーは、テキサス大学オースティン校で学士号を取得し、カリフォルニア大学ロサンゼルス校でMBAを取得しました。ウンガーライダーは、ミシガンイスラエルビジネスブリッジ、ミッド・ミシガンベースボール基金、キープ・アメリカ・ビューティフルの取締役員であり、ザ・ロリン・M・ガースタッカー基金の評議員会員を務めています。また、ビジネスリーダーズ・フォー・ミシガンビジネスラウンドテーブルの執行委員を務めています。

本参考資料は、米国時間2018年3月12日にダウが配信したリリース 「Materials Science Company (to be called Dow) Announces Senior Leadership Succession」の抄訳です。当資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。

ダウ・デュポン(NYSE:DWDP)は、農業関連、素材科学、特殊化学品分野における強固で独立した上場企業を設立することを目的に、米国に本社を置くザ・ダウ・ケミカル・カンパニーとデュポン社が構成するホールディングカンパニーです。生産性に優れかつ科学を基盤としたイノベーションを通じて、それぞれの業界をリードし、お客さまのニーズに応え、世界の課題解決に貢献します。 www.dow-dupont.com.

ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー(ダウ)は、科学とテクノロジーの知見を基に、人類の進歩に不可欠な第一級の素材科学ソリューションの開発に取り組んでいます。業界でもトップクラスの強力かつ広範なツールを備えており、強固なテクノロジー、統合された資産、スケールと競争力を基盤に、グローバル社会が抱える複雑な課題解決に対応します。ダウが擁する、市場主導型かつ業界を代表する高機能素材、工業用中間体およびプラスチック事業のポートフォリオは、包装やインフラ、コンシューマー・ケアなど成長著しい市場における顧客企業に向けて、差別化された技術に基づく幅広い製品やソリューションを提供します。ダウは、ダウとデュポンからなるホールディングカンパニーであるダウ・デュポン(NYSE: DWDP)の子会社です。ダウ・デュポンは、農業関連、素材科学、特殊化学品分野における強固で独立した3つの上場企業を設立する計画です。www.dow-dupont.com

詳細については、お問い合わせください:

ダウ日本広報室 沢登
電話: 03 5460 6276
メール: rsawanobori@dow.com