ダウ、アジア太平洋地域で 「AGILITY™」パフォーマンスLDPEファミリーを拡張

最先端樹脂により、従来よりも低速度のラインで薄型コーティングが可能に

ダウ(本社:米国ミシガン州、会長兼CEO:ジム・フィッタリング)のパッケージング・アンド・スペシャルティープラスチック事業部(P&SP)は、アジア太平洋地域におけるパッケージングの課題への新しいソリューションとして、「AGILITY™(アジリティー)」パフォーマンスLDPE樹脂のポートフォリオを拡張したことを発表しました。これにより、低速から中速度での薄型押出コーティングが可能になります。

「AGILITY™」 EC 7030パフォーマンスLDPE樹脂は、ダウ独自の次世代チューブラー法LDPEの新特許技術を元にした、アジア太平洋地域におけるオートクレーブ法からチューブラー法への押出技術の移行に沿う新製品となります。この新しいグレードは、現行の「AGILITY™」製品ファミリーを補完するものであり、さまざまなライン速度とエンドユースに対応するソリューションを提供することが可能になりました。

「AGILITY™」パフォーマンスLDPE樹脂は、従来のオートクレーブ法によるLDPE樹脂の性能条件を上回るものであり、既存の製造設備の老朽化が課題となっているオートクレーブ法LDPEに持続可能な長期的ソリューションを提供する一方、軽量コーティングによる効率性の向上を実現します。「AGILITY™」パフォーマンスLDPE樹脂の初期のグレードは、一般的に高速ライン向けに設計されており、無菌パッケージなどよりハイエンドな用途向けに適用されてきました。

「『AGILITY™』 EC 7030は、アジア太平洋地域の顧客のニーズに応えるために開発されました。このソリューションにより、アジア太平洋地域において、『AGILITY™』製品ファミリーがもたらす高溶融強度などの従来のメリットが、一般的な低速から中速程度のライン速度に最適なグレードとして提供されます。われわれの顧客は、ネックインとエッジビードの改善によるロスの削減を実現する樹脂や、接着強度やシール性に優れた樹脂を求めています。『AGILITY™』 EC 7030は、これら両方を提供するように設計されており、ライン条件を満たすと同時に重要な性能特性の向上をもたらします」と、パッケージング・アンド・スペシャルティープラスチック事業部、アジア太平洋地域 パッケージングおよび衛生材料担当マーケティング部長コダック・シャオ(Kodak Xiao)は述べています。

「AGILITY」 EC 7030の用途には、スナック包装、食品・薬品用小袋、ラミチューブ、紙コップ、医薬用パッケージ、液体用大型容器、剥離紙、防水シート/繊維織物、ジオメンブレンなどがあります。

ソリューションと用途の詳細については、http://dpsp-solutions.com/をご覧ください。