- 環境・社会・ガバナンスへのコミットメントおよびインクルージョン(包括性)・ダイバーシティ(多様性)・エクイティ(公平性)への取り組みに対するダウの包括的な成果を紹介。
- 透明性およびサステナビリティ情報開示における報告を17年間にわたってリードしてきた歴史に基づく。
- ESG報告の重要な枠組みに沿ったデータや情報開示へのスムーズなアクセスを提供。
※日本語のESG報告書概要版は、こちら (https://corporate.dow.com/documents/about/066-00338-42-2020-esg-report.pdf)からご覧いただけます。
2021年8月24日 - ダウ(NYSE: DOW、本社:米国ミシガン州、会長兼CEO:ジム・フィッタリング)は、環境(Environmental)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)に関する初の統合ESGリポート「INtersections(インターセクションズ)」を発表しました。当報告書は、環境スチュワードシップに関して当社が実現した顕著な取り組みや、全ての事業、チーム、サプライチェーンおよび地域社会を通じて、社会にもたらす好ましい影響をまとめたものです。ダウの2020年ESG報告書は、2003年から毎年発表してきたサステナビリティ報告書、また2018年から毎年発表してきたインクルージョンおよびダイバーシティ報告書「Shine(シャイン)」を進化させたものです。
ダウの報告書「INtersections」には、世界をより良くしようと努力するダウの目指す目標およびコミットメントへの取り組み状況が詳細にまとめられています。具体的な重点取り組み領域としては、二酸化炭素排出量の削減、プラスチックにおけるサーキュラーエコノミー(循環型経済)の構築、コミュニティー支援、公平性のある職場に対する活動などが挙げられます。さらに「INtersections」では、業界で最高基準のダウのコーポレートガバナンスの慣行についてもまとめられています。コーポレートガバナンスの慣行では、アカウンタビリティ(説明責任)の推進、長期にわたるス テークホルダーの利益保護を目的としています。
「2020年に起きた出来事により、多くのステークホルダーの生活においてダウのチームが担う、重要かつ積極的な役 割が浮き彫りになりました。素材科学の専門技術を生かし、かつ当社パートナーとの連携を通じて世界にサステナブ ルな未来をもたらすという目的のもと、私たちはこの役割に真剣に向き合い、顕著な進展を遂げました。今年のESG 統合報告書の発表は、大胆な目標設定に対する当社のコミットメントと、取り組み状況の測定を再確認するもので す。また、業績に関する透明性を高める目的にも叶うものです」と、ダウの会長兼最高経営責任者(CEO)である ジム・フィッタリングは述べています。
この包括的な報告書は、ESG経営原則および報告原則を、ダウのサステナビリティおよび企業の社会的責任に関 する戦略に適用したものです。環境、安全衛生、インクルージョンとダイバーシティ、地域社会への貢献、コーポレート ガバナンスに対する長年のコミットメントをさらに進化させることを目的としています。
2020年ESG報告書の主な内容は次の通りです。
環境パフォーマンス:サステナブルな開発の追求
- 自然の尊重:環境とビジネスの双方に利する、自然に関するプロジェクトより事業価値1億ドルを創出しました。 開始後の合計創出金額は5億3千万ドルに上ります。2025年までに達成する、当社目標金額10億ドルの 半分を達成したことになります。
- 資源の循環:再生可能原料を使用した製品の売上高が3倍に伸長しました。現在、包装用途におけるダウ 製品の81パーセントが、再生またはリサイクル可能です。さらにダウは初めて、シュリンクフィルムに用いるPCR (ポストコンシューマーリサイクル)樹脂を発売しました。
- 電動クラッキング技術の拡大:シェルと協働し、クリーンエネルギーを動力とする電気によるクラッキング技術の 開発に取り組んでいます。業界全体で二酸化炭素の排出を劇的に削減する画期的な取り組みが、この電動 クラッキング技術です。
インクルージョンおよびダイバーシティ:意図、行動、サステナブルな施策の取り組み状況
- ダウACTs:ダウは、支援(Advocacy)、地域への貢献(Community engagement)、人材パイプライン(Talent pipeline)を改善するための総合的枠組みとコミットメントを開始しました。構造的な人種差別 と社会的不平等に対処するため、今後5年間で1千万ドル以上を投資することを約束しています。
- 社内の投資:困難の多い2020年であったにもかかわらず、ダウは、従業員満足度において過去最高の全体 評価となる74パーセントを達成しました。
- インパクトを生む従業員エンゲージメント:現在、ダウのリーダーの98パーセントがERG(従業員リソースグルー プ)に参加しています。昨年は2千人の新規参加者があり、全社を通じて業界内最高クラスの参加率を達成 しています。ダウはオール・イン・ERGファンドを通じ、世界中で実施されているインパクトあるコミュニティープロジェ クトに対して25万ドルを寄付しています。
- サプライヤー・ダイバーシティ:ダウのサプライヤー・ダイバーシティ・プログラムの範囲拡大に注力し、多様なサプラ イヤーに1億1200万ドルを支出しました。また、52の多様なベンダーを新たに迎えました。
- 兵役経験者の支援:ダウは、新しい軍事学位同等プログラムを開始しました。アメリカやカナダで求職する兵役 経験者のキャリアを円滑にすることが目的です。
- 認定:ダイバーシティインク(DiversityInc®)誌が発表するダイバーシティランキング「DiversityInc Top 50 Companies For Diversity」では、ランキングが15上がりました。また、働きがいのある会社研究所、ヒュ ーマン・ライツ・キャンペーン財団、ディスアビリティ:イン、アウト&イコール、インボルブ社、全米障害者協会、フォ ーブス誌、ピープル誌、ジェンダー平等の経済的配当、フィナンシャル・タイムズ紙より、インクルージョンおよびダイ バーシティのリーダーとして認定されました。
コミュニティー:従業員、そして私たちが生活し働く地域社会への投資
- パーパス(存在意義)に基づく投資:コミュニティーにおけるインクルージョンの促進、明日を担う人材の構築、 サステナブルなビジネス開発の支援、災害救援を目的とする、世界中で実施されているコミュニティープログラム に対し、3360万ドル以上の寄付を行いました。
- 従業員の啓発:1万3800人以上の従業員が、世界中でボランティア活動に参加しました。ダウの #PullingOurWeight(自らの責任を果たすの意)クリーンアップ・キャンペーンを通じた540トン以上の廃棄 物回収は、その一例です。
コーポレートガバナンス:アカウンタビリティの推進
- 透明性:気候関連財務情報開示タスクフォースのガイドライン、およびサステナビリティ会計基準審議会の基 準を継続的に実施しています。
- 業界をリードするダイバーシティ:多様な経験やスキルを重視し、取締役会のメンバーを継続して刷新していま す。2020年から2021年にかけて、4人の新しい取締役を選任しました。現在、ダウの取締役会の55パーセン トが女性または米国における少数民族出身者です。
- リーダーシップ:同業他社との比較において、ダウの最高幹部における米国の少数民族出身者の比率は最も 高く、女性リーダーの比率は2番目に高くなっています。
- アカウンタビリティ:業績連動型報酬制度における指標に、新たにESG基準を設けました。サステナビリティ、イン クルージョン、ダイバーシティにおけるダウのミッションに対して当社のチームが担うべきアカウンタビリティおよびコミット メントが反映されるようになりました。
2020年ESG報告書は、グローバル・レポーティング・イニシアチブ(GRI)スタンダードの包括オプションに準拠して 作成されています。サステナビリティ会計基準審議会のスタンダード、および気候関連財務情報開示タスクフォースの ガイドラインに対する報告も含まれています。ダウは、ESG情報開示に関する経営者の干渉に対してレビュー業務を 実施するため、有限責任監査法人デロイト&トウシュ(デロイト)とも協業しています。ESG情報開示は、2020年 12月31日現在および同日までの期間のグローバル・レポーティング・イニシアチブ(GRI)コンテンツインデックスで言 及されています。よりサステナブルで公平性のある豊かな世界の実現に対する、業界をリードするダウのコミットメントに ついての詳細は、包括的な2020年ESG報告書(英文)をご覧ください。
※本参考資料は、2021 年6 月24 日にダウが配信したリリース「Dow further enhances transparency on ESG priorities and progress; publishes comprehensive “INtersections” ESG report」の抄訳です。当 資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。
ダウについて
ダウ(NYSE:DOW)は、業界で最も幅広い技術分野と設備統合、焦点が明確なイノベーションとグローバルなスケール を基に利益ある成長を実現します。素材科学の専門知識とパートナーとのコラボレーションを通じて、世界のためにサステ ナブルな未来を築くというパーパス(存在意義)の下、最もイノベーティブ、顧客本位、インクルーシブそしてサステナブルな 素材科学会社です。ダウが擁する機能性素材、工業中間体およびプラスチック事業のポートフォリオは、包装やインフラ、 モビリティ、コンシューマー・ケアなど成長著しい市場における顧客企業に向けて、差別化された技術に基づく幅広い製品や ソリューションを提供します。世界31 カ国で106 カ所の製造拠点を操業し、従業員数は約3 万5700 人です。2020 年度における純売上高は約390 億ドルです。「ダウ」または「当社」は、ダウ社(Dow Inc)またはその関連会社を示し ています。詳細な情報はウェブサイトwww.dow.com またはツイッターアカウント@DowNewsroom をフォローください。
お問い合わせ先
ダウ日本広報室 沢登
03 5460 6276
rsawanobori@dow.com