ダウ(NYSE: DOW、本社:米国ミシガン州、会長兼 CEO:ジム・フィッタリング)は、アジア太平洋におけ る集積シュリンクフィルム用途向けに設計した、新処方の再生(PCR - Post-Consumer Recycled)プラ スチック樹脂を開発、商品化したことを発表しました。
この新たな樹脂は、PCR 材料を 40 パーセント含み、バージン樹脂製品に匹敵する性能のフィルムを製造でき るよう設計されています。本製品 XUS 60921.01 は、ダウの戦略的リサイクリングパートナーを通じて中国国 内で回収された再生プラスチックを原料としており、中国南京にあるダウの委託生産企業において製造されてい ます。
「今回発表した新しい樹脂は、プラスチックの循環型経済を現実の ものとするのに役立つと同時に、ブランドオーナーや消費者が求める 性能を損なうことはありません。素材科学企業としてダウには、プラ スチックが環境に廃棄物として排出されないよう、市場にこのような 製品を提供する責任があります」と、ダウのパッケージング・アンド・ス ペシャルティ・プラスチック事業部アジア太平洋コマーシャルバイスプレ ジデントであるバンバン・キャンドラは述べています。
e-コマース需要が伸びることで、サプライチェーンの始まりから終わりまで製品を保護できると同時に、消費者の ために廃棄物を最小限に抑えた、耐久性かつ効率性を備えた包装が求められています。ダウの新処方 PCR 樹脂は、バージン樹脂由来の集積シュリンクフィルムに匹敵する性能をブランドおよび消費者に提供することで、 製品の安全供給に貢献するとともに、環境に放出されるプラスチック廃棄物の量も削減します。
集積シュリンク用途のコア層は、この樹脂を 100 パーセント使用するよう設計されており、リサイクル材料含有 率 13~24 パーセントのフィルムの開発を可能とします。
新処方の PCR 樹脂は、二酸化炭素およびエネルギーフットプリントを削減し、コンバーター企業やブランドオー ナー、小売業者がそれぞれのサステナビリティ目標を達成することに貢献するとともに、廃棄物となってしまうかも しれないプラスチックに、新たな最終用途を見出すものとなります。
「プラスチック廃棄物に対して新たな最終市場を開発することで、回収とリサイクルにインセンティブをもたらし、リ サイクル製品の開発を増やすと同時に、環境に放出されるプラスチックの量の削減にもつながります」と、ダウの パッケージング・アンド・スペシャルティ・プラスチック事業部アジア太平洋リサイクリングディレクターのスニー・マルコ スは述べています。
今回の新製品の提供は、リサイクル材料を製品の提供において取り込むことに注力し、プラスチックの循環型 経済を発展させる、というダウの包括的戦略の一環です。
詳細については、こちらのリンクをご覧ください。www.dow.com/pcrshrinkfilm
※本参考資料は、2020 年5月 27 日にダウ中国が配信したリリース「Dow launches new formulated postconsumer recycled resin in Asia Pacific」の抄訳です。当資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈に ついては英語が優先されます。
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ダウ(NYSE:DOW)は、業界で最も幅広い技術分野と設備統合、焦点が明確なイノベーションとグローバルなスケール を基に利益ある成長を実現する、最もイノベーティブ、顧客本位、インクルーシブそしてサステナブルな素材科学会社です。 ダウが擁する機能性素材、工業中間体およびプラスチック事業のポートフォリオは、包装やインフラ、コンシューマー・ケアなど 成長著しい市場における顧客企業に向けて、差別化された技術に基づく幅広い製品やソリューションを提供します。世界 31 カ国で 109 カ所の製造拠点を操業し、従業員数は約 3 万 6500 人です。2019 年度における純売上高は約 430 億ドルです。「ダウ」または「当社」は、ダウ社(Dow Inc)またはその関連会社を示しています。詳細な情報はウェブサイ ト www.dow.com またはツイッターアカウント@DowNewsroom をフォローください。
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