- 2050年までにカーボンニュートラルを達成
- 2030年までに100万トンのプラスチックを回収、再利用、リサイクル
- 2035年までに包装用ダウ製品の再利用、リサイクル性を100パーセント実現
- 説明責任と透明性への取り組みを立証する、2019年度サステナビリティリポートを発表
ダウ(NYSE: DOW、本社:米国ミシガン州、会長兼 CEO:ジム・フィッタリング)は、6 月 17 日、世界で 最もイノベーティブで顧客本位であり、インクルーシブかつ持続可能な素材科学企業になることを目指し、気候 変動とプラスチックごみの問題に対処するための新たな目標を発表しました。また、ダウは、17 年連続となる 2019 年度のサステナビリティリポートを発行し、2025 年サステナビリティゴールに向けた進捗および結果を報 告しました。
ダウの会長兼 CEO ジム・フィッタリングは、次のように述べています。「本日の発表は、30 年以上前から始まっ た、ダウの持続可能性に関する道のりにおいて次なるステップとなります。気候変動とプラスチックごみは、世界が これまでに直面した最大の技術的、社会的、経済的な課題であり、当社の製品と技術は、この両方の課題に 対処するために不可欠です。ダウには、この世界的課題に率先して取り組む責任とチャンスがあります。持続可 能な未来は実現可能ですが、その条件として、私たちはこれらの課題に真正面から立ち向かい、自らに説明責 任を課し、気候変動とプラスチックごみの問題に直接取り組むための科学技術に基づく新たなソリューションの 実現に向けて、協力し続ける必要があります」
ダウ、温室効果ガスの排出削減、プラスチックごみの根絶、循環型経済に向けた目標を発表
2025 年サステナビリティゴールに基づく、ダウの新たな持続可能性目標:
- 気候の保護:ダウは、2030 年までに年間炭素排出量を正味 500 万トン、2020 年と比較し 15 パーセント削減します。また、パリ協定に沿って、2050 年までにカーボンニュートラルを達成することを 目指しています。ダウは、より少ない資源で製品を製造するための技術の導入と発展に取り組んでお り、これは、顧客による二酸化炭素排出量の削減に寄与します。
- 廃棄物の根絶:ダウは 2030 年までに、直接の行動またはパートナーシップを通して 100 万トンのプ ラスチックの回収、再使用、リサイクルを実現することにより、「廃棄物の根絶」に貢献します。ダウは、 世界においてリサイクルを大幅に拡大するため、主要な技術とインフラに関する投資と協力を続けてい ます。
- 循環経済:ダウは、2035 年までに、包装用途における全製品を、再利用可能またはリサイクル可 能にすることで、「循環経済」に貢献します。ダウは、再利用またはリサイクル可能な包装用ソリューショ ンの再設計と提供に取り組んでいます。
ダウは、持続可能性目標を達成するために既に世界中で実行してきた数々の行動に加え、アルゼンチン、ブラ ジル、米国テキサス州およびケンタッキー州における製造施設において、338 メガワット以上の電力を再生可 能資源から調達する、新たな再生可能電力に関する契約を締結しました。これにより、22 万 5 千トン以上に 相当する二酸化炭素の削減が期待されます。ダウは、2025 年までに 750 メガワットの電力を再生可能資 源から調達する、という目標を超えて順調に進んでいます。
ダウの多くの製品は、2050 年までに 20 億人の人口が増加する世界にとって欠かせない要素、つまり、より軽 量で燃費の良い自動車、よりエネルギー効率の良いビル、安全でより長持ちする食品を実現することにより、顧 客の製品の生産に伴う二酸化炭排出量以上に、排出量を削減します。
ダウは、軟質および硬質プラスチック包装用途のメカニカルリサイクル(物理的再生)プラスチック樹脂の新製 品を上市しました。この製品は、二酸化炭素排出量およびエネルギー使用量を最大 20~30 パーセント削減 できる可能性があります。
ダウのプラスチックごみに関する目標は、環境への廃棄物の流出を根絶し、循環型経済に向けて材料科学業 界をリードする、という明確な目標を持った投資およびコラボレーション活動を行うように設計されています。これ らには、廃棄プラスチックをなくすための国際アライアンス(Alliance to End Plastic Waste)およびサーキ ュレート・キャピタルへの関与および投資が含まれます。リサイクル技術の発展、顧客のリサイクル可能な製品の 設計支援、サポートインフラ、教育プロジェクトに関するダウの具体的な活動の例は、ウェブサイトをご参照くださ い。
ダウ、温室効果ガスの排出削減、プラスチックごみの根絶、循環型経済に向けた目標を発表 ダウの副社長兼最高持続可能性責任者であるメアリー・ドレイブスは、次のように述べています。「気候変動の 影響の低減とプラスチックごみの根絶は、密接に関係する社会的な課題です。低炭素社会に不可欠な技術 の生産者として、ダウは低排出で最適な効率を実現する新たな生産プロセスの開発と投資を行っています。当 社は、革新的かつ持続可能な材料を生み出し続けるための資源として、廃棄物を捉えています」
ダウは、最終的に世界の温室効果ガス排出を削減できる、低炭素製品や技術の開発および商品化を促し、 企業が温室効果ガス削減の説明責任を果たすことができるようにするため、主要な大学、NGO、監査専門 家、技術パートナー、業界関係者と協力しています。ダウは今年後半、この協力に関する詳細な情報を提供 する予定です。
2019 年サステナビリティリポートに記載されているように、ダウは 2025 年サステナビリティゴールに向けて大きく 前進しています。例えば、ダウは下記の結果を 2006 年以降に実現しています。
- 温室効果ガスの排出を 15 パーセント削減
- カーボンプライシング(炭素価格付け)を事業計画に組み込む
- 再生可能電力への投資-ダウは、クリーンエネルギーの使用において化学業界でトップ企業であり、再生 可能エネルギーの使用においては、世界トップ 25 にランクインしています。
詳細はウェブサイト(英文)をご参照ください。
※本参考資料は、2020 年 6 月17 日にダウが配信したリリース「Dow sets targets to reduce GHG emissions, stop plastic waste, and drive toward a circular economy」の抄訳です。当資料の正式言語 は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。
ダウについて
ダウ(NYSE:DOW)は、業界で最も幅広い技術分野と設備統合、焦点が明確なイノベーションとグローバルなスケール を基に利益ある成長を実現する、最もイノベーティブ、顧客本位、インクルーシブそしてサステナブルな素材科学会社で す。ダウが擁する機能性素材、工業中間体およびプラスチック事業のポートフォリオは、包装やインフラ、コンシューマー・ケア など成長著しい市場における顧客企業に向けて、差別化された技術に基づく幅広い製品やソリューションを提供します。 世界 31 カ国で 109 カ所の製造拠点を操業し、従業員数は約 3 万6500 人です。2019 年度における純売上高は 約 430 億ドルです。「ダウ」または「当社」は、ダウ社(Dow Inc)またはその関連会社を示しています。詳細な情報は ウェブサイト www.dow.com またはツイッターアカウント@DowNewsroom をフォローください。
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