ダウ・ケミカル日本株式会社(本社:東京都品川区)の親会社ダウ(本社:米国ミシガン州)は、日本の子ども・子育て領域の社会課題解決に取り組む特定非営利活動法人(認定NPO法人)フローレンス(本部:東京都千代田区)に3万4千ドルを寄付しました。人工呼吸器やたんの吸引、胃ろうなどの医療的ケアを日常的に必要とする児童「医療的ケア児」の保育拡充を通じて、よりインクルーシブな世界に貢献していきます。
医療的ケア児は新生児医療の進歩などにより増加しており、全国で約2万人に上ると推計されています*1。24時間365日ケアを必要とする子どものために、多くの保護者、特に母親が就労機会を得にくい状況があります。2021年に「医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律」が施行され、国や地方自治体による医療的ケア児への支援が「努力義務」から「責務」になりました。認可保育園で医療的ケア児の受け入れが進みつつある一方、多くの保育園では医療的ケア児を預かるノウハウが不足しています。
ダウの草の根のダイバーシティネットワーク、従業員リソースグループ(ERG)のWIN(女性)とDEN(障がい者)は、障害児・医療的ケア児の保育事業を展開しているフローレンスと協力し、今後、認可保育園や自治体の職員に医療的ケア児保育の研修を提供します。現場の職員が医療的ケア児を安全に保育するノウハウを得て、より多くの子どもを預かることにより、母親が就労の機会を得られるように支援していきます。
医療的ケア児が病院や専門施設だけではなく、地域に包括され一般の保育園で育てられることで、障害や医療的ケアの有無に関わらず、子どもたちが自然な学びや気づきを得られる、よりインクルーシブな保育環境が生まれることを期待しています。ダウの従業員もボランティアとして、医療的ケア児の遠足や園のイベントをサポートする予定です。
ダウは、世界で最もイノベーティブ、顧客本位、インクルーシブでサステナブルな素材化学会社になることを掲げています。よりインクルーシブな社会を築くことを目的に、各ERGがさまざまなプロジェクトを提案し、優れた案が採択され、ダウのALL IN ERGファンドを通じて、ダウが操業する世界の地域社会のコミュニティを支援してお り、2019年から2023年度にかけて計145万ドルを拠出しました。ダウ日本からの提案が採用されたのは本件が初めてです。
ダウ日本について
ダウの日本法人は1974年に設立されました。ダウ・東レと合わせ、約850名の従業員が、3カ所の製造拠点(小松、千葉、福井)を含む5カ所の主要拠点において、包装やインフラ、モビリティ、コンシューマー用途におけるお客さまをサポートしています。ダウはアジア太平洋地域において10カ国18カ所の製造拠点で操業し、当地域における2023年度の純売上高は約82億ドルです。
ダウについて
ダウ(NYSE:DOW)は、世界をリードする素材科学会社です。包装やインフラ、モビリティ、コンシューマー用途など成長著しい市場のお客さまに製品やソリューションを提供します。グローバルな事業展開、設備の統合と規模、焦点が明確なイノベーション、業界をリードするポジション、サステナビリティへのコミットメントを通じて、利益ある成長を達成し、持続可能な未来の実現に貢献します。31カ国に製造拠点があり、従業員数は約3万5900人。2023年度の純売上高は約450億ドルでした。「ダウ」または「当社」は、ダウ社(Dow Inc)またはその関連会社を示しています。世界で最もイノベーティブ、顧客本位、インクルーシブ、サステナブルな素材科学会社を目指すダウの意欲的な目標や詳細についてはwww.dow.com にてご覧ください。
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お問い合わせ先
ダウ日本広報室 沢登(電話: 03 5460 6276 メール: rsawanobori@dow.com