LVMHとダウ、主要な香水・化粧品ブランドのサステナブルな包装に向けて 協力

ダウ(NYSE: DOW、本社:米国ミシガン州、会長兼CEO:ジム・フィッタリング)と、75の象徴的ブランドを擁するラグジュアリービジネスの世界的リーダーであるLVMH の一部門、LVMHビューティは、LVMHの香水、化粧品におけるサステナブル包装の推進に向けて協力することを発表しました。このコラボレーションにより、包装の機能性と品質を両立するバイオ由来プラスチックと循環型プラスチックを、LVMHの一部製品に展開していきます。

packed perfumeバイオ由来プラスチックと、プラスチック廃棄物から作られる循環型プラスチックが、サステナブルなSURLYN™アイオノマー*の生産に使用され、高級ラインの香水のキャップやクリーム化粧品容器の材料になります。2023年内に、LVMHの一部香水の包装はバイオベースSURLYN™と循環型SURLYN™を取り入れる予定です。 サステナブルなSURLYN™製品は、通常製品と同等の、結晶のような透明感およびデザインの自由度を持つと同時に、カーボンフットプリントを抑えます。LVMHビューティのエグゼクティブ・プレジデント兼マネージング・ディレクターのクロード・マルティネス氏(Claude Martinez)は、次のように述べています。「Life 360プログラムを展開するLVMHは、近い将来、包装に使われる化石由来のバージン原料を使ったプラスチックを全て削減します。当社は、ゲランのラ プティット ローブ ノワールを始めとする代表的な香水製品の包装にSURLYN™を使用しており、この目標に向け、ダウと協力してサステナブルなSURLYN™を開発することが鍵となっています。この素材は品質を損なうことなく、LVMHの持続可能性目標の達成に寄与してくれるでしょう」

ダウ・パッケージング・アンド・スペシャリティ・プラスチック事業プレジデント、カレン・S.カーターは、次のように述べています。「循環型経済の構築はバリューチェーン上の各メンバーが大きな目標に向けて協力し、現状を打破する必要があります。世界的ラグジュアリーブランドのサステナビリティへの追求をサポートすることを楽しみにしています」

バイオ由来SURLYN™の製造で使われるバイオ原料としては、廃食用油などが挙げられます。利用する原材料が別の生産プロセスの廃棄物の残滓や副産物に限られるため、余分な土地資源を占有せず、フードチェーンとの競合も避けられます。

高度なリサイクル技術により、リサイクル利用が難しいとされている混合プラスチック廃棄物も循環型SURLYN™の材料になり得ます。この技術は高温と高圧を用いて、廃プラスチックを基礎的な元素レベルまで分解します。そこから作り出された原材料は、一次利用の化石原料と同等の性質を有します。循環型原料とも呼ばれるこの原材料は様々なパッケージの生産に適しており、従来は埋め立てや焼却されていた廃棄物にも第二の活用機会が生まれます。

ダウは顧客やその他ステークホルダーと協力し、気候変動などの環境問題に対応するために必要な変革を推進しています。ダウは「廃棄物の転換」という目標を2022年10月に掲げ、廃棄物と代替原料に変革をもたらすために継続的に尽力しており、今回の取り組みもその重要な例の一つです。

化粧品業界向けのダウの製品については、dow.inc/PCDをご覧ください。

*SURLYN™アイオノマーは、日本においては、合弁事業である三井・ダウ ポリケミカル株式会社がダウよりライセンスを受け、HIMILAN™として製造および販売しています。

※本参考資料は、2023年1月25日にダウが配信したリリース「LVMH and Dow intend to collaborate to improve sustainable packaging across major perfume and cosmetics brands」の抄訳です。当資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。

ダウについて
ダウ(NYSE:DOW)は、グローバル展開、設備統合と規模、焦点が明確なイノベーションと素材科学の専門知識、業界およびESG(環境・社会・ガバナンス)におけるリーダーシップを基に、利益ある成長そして持続可能な未来の実現を支援します。ダウの目指す姿は、最もイノベーティブ、顧客本位、インクルーシブそしてサステナブルな素材科学会社となることです。ダウが擁するプラスチック、工業中間体、コーティング、シリコーン事業は、包装やインフラ、モビリティ、コンシューマー用途など成長著しい市場におけるお客さまに向けて、差別化された、科学技術に基づく製品やソリューションを提供します。世界31カ国で製造拠点を操業し、従業員数は約3万7800人です。2022年度における純売上高は約570億ドルです。「ダウ」または「当社」は、ダウ社(Dow Inc)またはその関連会社を示しています。詳細な情報はウェブサイトwww.dow.com またはツイッターアカウント@DowNewsroom をフォローください。

LVMHビューティについて

LVMHのパフューム&コスメティクス事業は、長きに渡る主要ラインの発展、および斬新な創造によるダイナミズムに支えられています。

ブランドは、自らの個性を磨き、極めて競争の激しいグローバルマーケットにおいても熱心なファンを獲得しています。パフューム&コスメティクス事業の成功は、パルファン・クリスチャン・ディオールやジバンシィ、ゲランをはじめとする歴史あるメゾンと、ベネフィットやフレッシュ、メイクアップフォーエバーなど大きなポテンシャルを持った新興ブランドとの適度なバランスを見極めることにあると言えるでしょう。

すべてのブランドは、卓越性の追求、創造性、革新性の追求という同じ価値観を共有しています。
www.LVMH.com

ゲランについて

1828年にパリで創業して以来、メゾン・ゲランは美の総体的な概念において先見性を持ち、フレグランス、メークアップ、スキンケアの分野における創造的な大胆さと革新性で際立っています。1994年、ゲランはLVMHのフレグランス&コスメティックス部門に加わり、国際的な存在感を高めています。ラグジュアリー・ア・ラ・フランセーズの最高峰として、ゲランは創業以来、フランスで生産し続け、現在ではフレグランスはオルフィン、コスメティックはシャルトルの 2 拠点で生産しています。現在、メゾンのシンボルであるミツバチは、その保護のためにいくつかのパートナーシップやイニシアティブをとっており、これらはすべて「ゲラン ミツバチ保護プログラム」の一環として行われています。
15年にわたる実績により、メゾンは責任あるラグジュアリーのパイオニアとして、ユネスコなどの世界的に有名な機関と
協力し、「Women For Beesプログラム」などを立ち上げました。また、UEBTのメンバーになることで、倫理的で持続可能な調達へのコミットメントを強めています。さらに、ゲランは、開発の早い段階で 90%以上の天然由来成分比率を目指し、より持続可能なパッケージングを取り入れながら、自然派処方を実現することにコミットしています。さらに、メゾンは、二酸化炭素排出量をさらに削減するために、そのプロセスを適応させています。ゲランの未来は、「美の名において」ラグジュアリーとサステナビリティが交わる場所に描かれているのです。www.Guerlain.com

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