オリンピックのワールドワイドパートナーを務めるダウ、 カーボンプログラムで温室効果ガス排出量 500 万トン削減を認証

ソチ 2014、リオ 2016 の組織委員会および国際オリンピック委員会(IOC)との共同のイニシアチブにより、 インフラ、森林再生、製造、梱包材料などのプロジェクト分野で二酸化炭素削減を実現

ダウ(NYSE: DOW、本社:米国ミシガン州、CEO:ジム・フィッタリング)は、毎年行われる第三者検証が完了 したことを受け、国際オリンピック委員会(IOC)と共同で取り組むカーボンプログラムにより、2019 年においては二 酸化炭素換算で 655,000 トンの温室効果ガス(GHG)排出量の削減が達成されたと発表しました。これは、 139,026 台の自動車が 1 年間に排出する量に相当するものです[1]。これまでに実施したダウの 3 つのカーボンプ ログラム(ソチ 2014、リオ 2016、IOC プログラム)による累計 GHG 削減量は、二酸化炭素換算で 500 万ト ン以上に到達しています。これは、1 年間に米国内の森林 650 万エーカーが吸収する二酸化炭素量に匹敵しま す[2]。IOC との間で合意したモニタリング期間が終了する 2026 年までに、気候変動に対する成果は二酸化炭素 換算で 700 万トン以上に達すると見込まれています。

ダウ・オリンピック・スポーツソリューションのグローバルテクノロジー・サステナビリティ・ディレクターであるニコレッタ・ピッコル ロヴァッツィは次のように述べています。「大気中の温室効果ガスの濃度が憂慮すべきレベルにまで上昇しています。よ り持続可能な社会へ移行するために、私たちは地球規模で GHG 排出量の削減を加速させ、かつ地域に関連した 解決策を幅広く取り入れる必要があります。ダウの 2019 年のカーボンプログラムの結果は、ダウのコミットメントが二 酸化炭素排出削減に寄与していることを物語っています。当社は IOC のカーボンパートナーとして、持続可能性に 関する知識を向上させる機会、オペレーションをより効率的にする機会、ならびに最新技術を紹介する機会などをお 客様やバリューチェーンのパートナーに提供することができます」

ダウは IOC のカーボンパートナープログラムの一環として、2019 年にペトロナス・ケミカルグループ、米国グリーンビル ディング協会 (USGBC)、米国建築家協会(AIA)インターナショナル・リージョン、ファイアストン・ビルディングプ オリンピックのワールドワイドパートナーを務めるダウ、カーボンプログラムで温室効果ガス排出量 500 万トン削減を認証 ロダクツ、リストア・ジ・アース・ファウンデーションなどと共同で行う新規プロジェクトを発表しました。これらの温室効果 ガス削減プロジェクトは、ダウのサステナブル・フューチャー・プログラムの一環であり、スポーツと科学の力を活用してバ リューチェーン全体でより持続可能な技術の採用を促進し、ローカルでのビジネス慣行をアップグレードします。プロジ ェクトのポートフォリオは、高性能のビルディングおよびインフラ、森林再生、梱包の改善、産業の効率化など幅広い 分野での適用に対処できるように開発されました。

IOC のコーポレート・サステナブルディベロップメントのディレクターであるマリー・サロワ氏は次のように述べています。 「持続可能性への強いコミットメントを受けて、IOC は毎年カーボンフットプリントを測定し、GHG 削減のためのさまざ まな対策を実行しています。公式カーボンパートナーであるダウのおかげで、私たちは 2017 年から 2020 年の間で 不可避となる排出量を相殺することができるでしょう。ダウが継続してもたらしている成果は、実質的な運用上の排 出量を上回り、目に見えるプラスの遺産を生みだしています」

ダウは、イー・アール・エム(ERM:Environmental Resources Management)を第三者検証機関として採 択し、ダウ・クライメイト・ソリューション・フレームワークに即してプロジェクトの第三者検証(妥当性確認)および、プ ロジェクトを実施した結果から生じ、特定のカーボンフットプリントのオーナーに割り当てられる GHG 排出削減量の検 証を実施します。

ERM のシニアパートナーであるブラウリオ・ピクマン氏は次のように述べています。「プロジェクト文書の妥当性確認と 実際に履行した証拠の検証を組み合わせるという広範なプロセスにより、このプロジェクトのポートフォリオが、ソチ 2014 において 280 万トン、リオ 2016 において 140 万トン、そして IOC プログラムにおいて 80 万トン、合わせて 二酸化炭素換算で 500 万トン以上におよぶ気候変動に対する成果を生みだしたと、私たちは結論付けました」

ダウと IOC は、オリンピック・ムーブメントにおいて気候変動対策を促進するという共通ビジョンを掲げています。また 2019 年には各国際競技連盟(IFs)と各国の国内オリンピック委員会(NOCs)に対して、競技運営やイベン ト開催時に係る二酸化炭素排出量を測定、削減、軽減するための新たな促進奨励プログラムを発表しました。プ ログラムの一環として、気候変動枠組み条約(UNFCCC)の Sports for Climate Action Framework に 参画し、それぞれの事業やイベント内で具体的な GHG 排出量を削減するための具体的な施策を実施した IFs と NOCs に、カーボンオフセットが提供されます。また 2019 年には、IFs の 10 団体がこのプログラムによる恩恵を受 けました。このイニシアチブは、2020 年には IFs に加えて NOCs から報告が提出されるまでに規模が拡大します。

※本参考資料は、2020年2月7日にダウが配信したリリース「Worldwide Olympic Partner Dow announces 5M tonnes CO2e greenhouse gas emission reductions verified from its carbon programs」の抄訳 です。当資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。オリンピックのワールドワイドパートナーを務めるダウ、カーボンプログラムで温室効果ガス排出量 500 万トン削減を認証

ダウについて ダウ(NYSE:DOW)は、業界で最も幅広い技術分野と設備統合、焦点が明確なイノベーションとグローバルなスケールを 基に利益ある成長を実現する、最もイノベーティブ、顧客本位、インクルーシブそしてサステナブルな素材科学会社です。 ダウが擁する機能性素材、工業中間体およびプラスチック事業のポートフォリオは、包装やインフラ、コンシューマー・ケアなど 成長著しい市場における顧客企業に向けて、差別化された技術に基づく幅広い製品やソリューションを提供します。世界 31 カ国で 109 カ所の製造拠点を操業し、従業員数は約 3 万6千500人です。2019年度における純売上高は 約 430 億ドルです。「ダウ」または「当社」は、ダウ社(Dow Inc)またはその関連会社を示しています。詳細な情報は ウェブサイト www.dow.com またはツイッターアカウント@DowNewsroom をフォローください。

[1] アメリカでの平均運転距離をもとに計算。https://www.epa.gov/energy/greenhouse-gasequivalencies-calculator

[2] 26’304 平方メートル