ダウ日本、オリンピックのレガシープロジェクトを完了、東京2020オリンピック大会を彩った装飾用バナーから作られた植木鉢を東松島市に寄贈

IOC(国際オリンピック委員会)とのサーキュラーエコノミープロジェクトの一環として推進、 凸版印刷との協働で作られた植木鉢を学校に寄付



宮城県東松島市での寄贈式の様子 左から 2 番目:桜井恵理子、3 番目:渥美市長 


ダウ・ケミカル日本株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:桜井恵理子)は、IOC(国際オリンピック委員会)との協力の元、オリンピックのレガシープロジェクトを完了し、東京2020オリンピック大会で使用された装飾用バナーをリサイクルして作られた植木鉢を、凸版印刷株式会社と共同で宮城県東松島市に寄付したことを発表しました。 

11月21日(日)に東松島市で開催された「SDGs産学官連携環境イベント」において、ダウ日本代表取締役社長の桜井恵理子より、東松島市 渥美 巖市長に最初に制作された記念の植木鉢が寄贈されました。年内には、300個の植木鉢が東松島市の小学校に寄贈され、東日本大震災の被災地において、湿地や森を回復させるための苗木を育てるために活用されます。また、植木鉢はオリンピック大会の競技が行われた東京都の自治体にも贈られる予定です。

このサーキュラーエコノミープロジェクトは、東京2020オリンピック大会の「レガシープロジェクト」の一つであり、東京2020オリンピック・パラリンピック大会のロゴが付いたプレートが植木鉢に添えられています。東京2020大会において使われたものが形を変えてリサイクルされ、オリンピックのロゴが付与されるのは初のケースになります。この共同プロジェクトは、東京2020オリンピック大会のレガシーとして、プラスチックを再利用するという、高まる必要性に応えるものです。

ダウ日本テクノロジーリーダーの柴田博和は、次のように述べています。「プラスチックは価値のある素材であり、使い捨てするにはあまりにもったいない資源です。この度の装飾用バナーのリサイクルは、サーキュラーエコノミーの構築に貢献し、次世代にプラスのレガシーを遺す、というダウの目標を体現する活動となりました」

リサイクル性を念頭に開発した凸版印刷の装飾用バナーの膜の材料には、ダウのVERSIFY™エラストマー技術が採用されています。バナーは、本体の膜をはじめハトメ(リング状の補強)や縫製用の糸を含め、単一のプラスチック素材で作られており、従来は埋め立てや焼却されることが多かった装飾用バナーがリサイクルできるようになり、また焼却を回避することで二酸化炭素排出量を約30~35パーセント削減(※)します。※東京都市大学監修また、植木鉢の生産には、ダウのFusabond™相溶化剤が活用されています。相溶化剤は、使用済プラスチックをリサイクルする工程において、リサイクル品の物理特性を向上させる目的で使われます。

IOCのサステナビリテイ担当ディレクター、マリー・サロワ氏(Marie Sallois)は、次のように述べています。「ルックやサイネージは、イベントに彩りを与え、参加者を惹きつけるために不可欠なものですが、同時に廃棄物の主因にもなります。このパイロットプロジェクトは、オリンピックパートナー間のコラボレーションにより、ブランディングやサイネージの素材のライフサイクル管理に関するIOCのベストプラクティスに沿いつつ、大会での持続可能なイノベーションを実践しています。このプロジェクトは、イベント業界がより持続可能なルックとサイネージのソリューションを設計する貴重な好例であり、イベントの環境フットプリントの削減に貢献するでしょう」と述べています。

東松島市は、「復興の火」として聖火が最初にギリシャから降り立った土地であるとともに、ダウ日本のパッケージング・アンド・スペシャルティプラスチック事業部が市内の学校を対象にSDGsの出前授業を実施して交流を重ねてきた場所でもあります。11月1日(月)~2日(火)には、市内の5つの小学校(東松島市立宮野森小学校、同市立大塩小学校、同市立赤井小学校、同市立鳴瀬桜華小学校、同市立矢本西小学校)を対象に、SDGsに関する出前授業を実施しました。同事業部は、2011年東日本大震災以降、仙台市や東松島市において出前授業を提供しています。

グローバルにおいてダウは、直接的またはパートナーシップを通じて、100万トンのプラスチックの回収、再利用、リサイクルを目指す追加的なプラスチックリサイクル目標を発表しています。

※本参考資料は、2021 年 12 月 20 日にダウが配信したリリース「Dow Japan completes Olympic legacy project—donates flowerpots made from Tokyo 2020 banners to Higashi Matsushima city」の抄訳です。当資料の正式言語は英語であり、その内容および解釈については英語が優先されます。

ダウについて
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